후리가나로 읽는 일본 고전
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おどるちへいせん
踊る地平線(上)
谷 譲次
谷 譲次의 踊る地平線(上)(おどるちへいせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,926자 · 332화면
壁によって白布の食卓、中央の机には「なつかしい故国の新聞」が二、三種綴ってあって、久方ぶりに相見える餅菓子、どら焼・ようかん・金つばの類が硝子器のうえにほとんど宗教的尊崇をもってうやうやしく安置してある。このろんどんの真ん中に、ここだけは切り離されたように見るもの聞く物すべてが「日本」だ。いつ行っても大概どの卓子もふさがっていて、AHA! なんと多勢のにっぽん人! みんな嬉しいことには私たちとおなじ黒い髪、黄色の皮膚、眼のつり上った真面目な顔、高い頬骨と短い四肢――地位と職業もほとんど一定している。正金のAさん・住友のB氏・三井のCさん・郵船のD君・文部省留学生E教授・大使館のFさん――夫妻・子供・それに日本から伴れてきている女中――新聞社特派員のG君・「商業視察」のHさん・海外研究員のI君・寄港中の機関長J氏――これらは、すこし大きな欧羅巴の町ならどこでもかならず見参する「在外同胞」の典型である――が、めいめい日本へ帰ったような at home さをもって自由に箸をうごかし、そしてより以上の、非常に驚くべき自由――おお! 感謝すべき自国語の特権よ!――をもって談じかつ笑っているのだ。