후리가나로 읽는 일본 고전
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おどるちへいせん
踊る地平線(上)
谷 譲次
谷 譲次의 踊る地平線(上)(おどるちへいせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,926자 · 332화면
と、私が、自分の食べあらした皿を眺めて他人ごとのように感心していると、むこうの卓子から見識らぬ日本紳士が立ってきて慇懃に礼をした。
『ええ、ちょっと伺いますが――。』
『はあ。』
『わたくしは今朝チェッコスロバキヤから着きましたもので。』
『は。』
『ここははじめてですが――あのう、ボウイのチップはどうなっておりましょう? 一割勘定書について参りますか。それとも別に――。』
『べつに置くようです。私はいつも一割やりますが――。』
『あ、そうですか。どうも有難うございました。』
『いえ。どう致しまして。』
そうかと思うと、あっちの隅では二同胞のあいだに先刻から大論判がはじまっている。
『諾威も瑞典も旅券の査証は要らないんだ。』
『そうかなあ。どっちだったか確か要る国があったと思うがなあ。』
『いいや、要らない。』
『いや、たしかに要るよ!』
要る、いらないで際限がない。見兼たとみえて、けさチェッコから来た人が仲裁に這入って何かくどくど言っている。やがてその説明に満足したらしく、両方とも間がわるそうに黙りこんで、妙ににやにやしながらふたたび箸をとり出した。
このとき私たちは、彼女の発議で取ってみた缶詰の羊羹に「日本和歌山市名産」