후리가나로 읽는 일본 고전
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おどるちへいせん
踊る地平線(上)
谷 譲次
谷 譲次의 踊る地平線(上)(おどるちへいせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,926자 · 332화면
どこまでも歩く。ついそこの角に何かがあるような気がしてならないからだ。この「ついそこの角に何かがあるような気」こそは、旅のもつ最大の魅力であり、その本質である。そして角をまがると、いつも正確に何かがある。小公園だ。浮浪者が一夜をあかしたベンチが、彼の寝具の古新聞とともに私を待っている。腰を下ろす。
この時、私の全身は海綿だ。
なんという盛大なこの吸収慾! 何たる、by the way, 喜劇的にまで「カメラの用意は出来ました」こころもち!
なによりもさきに、私は町ぜんたいを受け入れて素描しなければならない――この場合ではコペンハアゲンという対象を。
第一に、ひくい雲の影だ。
それが一枚の炭素紙みたいに古い建物の並列を押しつけて、真夏だというのに、北のうす陽は清水のようにうそ寒い。空の色をうつして、何というこれは暗いみどりの広場であろう。その、煤粉がつもったように黒い木々が、ときどきレイルを軋ませて通り過ぎる電車のひびきに葉をそよがせて立っているまん中、物々しい甲冑を着たクリスチャン五世の騎馬像――一ばんには単に馬と呼ばれている――が滑稽なほどの武威をもってこの1928の向側のビルディングの窓を白眼んで、まわりに雑然と、何らの組織も配置もなく切花の屋台店が出ている。