후리가나로 읽는 일본 고전
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おどるちへいせん
踊る地平線(上)
谷 譲次
谷 譲次의 踊る地平線(上)(おどるちへいせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,926자 · 332화면
コペンハアゲンの人ぜんたいがみんな自分のものとして愛しているという市役所。市民的に宏大な広間に用のなさそうな人影がちらほら動いて、「市役所」の感じはすこしもない。宛然「市楽所」の空気だ。横へ出たところに植込みをめぐらしたあき地があって、雪のように真っ白に鳩が下りている。母や姉らしい人につれられた子供達が餌をやっているのだった。
すぐそばの通りにふるい大きな家がある。
多くの風雨を知っているらしい老齢の建物だ。それを「老人の都会」と呼ぶ。名の示すごとく養老院で、収容者のなかで手の動くものは何かの手工芸をして一週間一クロウネずつ貰う。一クロウネは約わが半円である。私は想像する――あの窓からこの広場の鳩と子供のむれを見おろしながら、覚束ない指さきで細工物にいそしむ、やっと生きているような老人たち。彼らにとって一週一クロウネはどんなにか待たれる享楽であり贅沢であろう! なぜならお爺さんは、それでたばこを買えるし、お婆さんは、日曜着の襟のまわりに笹絹を飾ったり、それとも、好きなおじいさんへ煙草を贈ることも出来ようから――。
医師、床屋、売店、庭園、演芸場、その他日常生活に必要なすべてがこのなかに完備していて、年老いた人達は一歩もそとへ出ないで済む。