후리가나로 읽는 일본 고전
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おどるちへいせん
踊る地平線(上)
谷 譲次
谷 譲次의 踊る地平線(上)(おどるちへいせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,926자 · 332화면
私の紀行にはこうある。
もとのエカテリンブルグだ。ニコライ二世はじめロマノフ一家が殺された町である。宝石アレキサンドリアを売っている。皇帝の泪が凝り固まっているようで、淋しい石だ。ウラルの風。――と。
いまこうしてクラッペンボルグのマリア・フェタロヴナの家のまえに立っていると、「運命の老女」が朝夕あそこの窓から見るであろう浪と村と人々の生活――その小さな世の中には何の移りかわりはなくても、何かしらそこに、マリア・フェタロヴナを一生のかなしみから脱却させ、諦めさせ、慰めるものがなければならないような気がする。
私はあたりを見まわした。
低い押戸の門の下に、やはり雑草が雨に叩かれているだけ――海峡の風。
邸内に咲いていた野生の花。
きつねのちょうちん。
たんぽぽ。
くろうば。
日本の春の花だ。
買い出しにでも行ったとみえて、女中らしい若い女がひとり、大きな紙包を抱えて私の横からさっさと裏門のほうへ廻って行った。黒い木綿の靴にべったりはねが上っていた。
雨後・坂道・寒空
もっと北へのぼろう――ノルウェイへ。
そこで、薄暮。
うら淋しいクヴァスタスブルンの波止場からS・S王ホウコン号へ乗りこむ。