후리가나로 읽는 일본 고전
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おどるちへいせん
踊る地平線(上)
谷 譲次
谷 譲次의 踊る地平線(上)(おどるちへいせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,926자 · 332화면
では、御随意にお掛け下さい――。』
と言うんで、一同がばかに豪そうな重い扉からいわゆる劇場へ案内されると、これは小劇場をうんと小さくしたような、というより、室内劇場とでも命名したい、ささやかな、けれど暖く落着いた一室で、真赤な絹張りの安楽椅子が、劇場の観覧席のように舞台の方を向いて並んでいる。正面に高目の小舞台、真赤な幕が垂れ下っていた。
みんなが席につくと、例の饒舌家がはじめる。
『すると、これは公開の劇場というわけじゃあないんですね。』
『冗談じゃありません。公開の場処ならこうして私がお供するまでもないじゃあありませんか。もちろん極く内証にやっておるのです。』
馬鹿なことを訊くやつだといったふうに、アンリ親分は冷淡に受け応えする。が、しゃべっていなければ気の済まない饒舌家は、
『有名な女優というと――。』
『先週オペラ・コミイクでサロメをやったモナ・ベクマン嬢だの、テアトル・フランセイズのミリイ・ブウルダンだの、いま出てきますから一々名前を申しあげます。ただしかし、面をかぶっていますが、それは先刻もお許しを願ったとおり、下っ端ではないのですから、これだけあどうも――。