후리가나로 읽는 일본 고전
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おどるちへいせん
踊る地平線(上)
谷 譲次
谷 譲次의 踊る地平線(上)(おどるちへいせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,926자 · 332화면
電車で郊外雀が丘へ出かける。ここからナポレオンが手をかざしてモスコウの大火を望んだという現場だ。小高い丘の出ばな、真下の野を流れる帯のような数条の川をへだてて、秘都莫斯科は日光のなかに白っぽくけむっている。色彩的なクレムリンの塔と物見台、二千何百の教会――ナポレオンが踏んだであろう同じ土をふんでいる私に、いつしか過去の夢が取り憑いていた。私は聞く、寺々の警鐘を。私は見る、合図ののろしと家を飛び出てクレムリンへ逃げこむ蟻のような十二世紀の市民のむれを。このいいお天気に、またしても韃靼人の襲来だ! イワンは石投げの支度にかかり、ナタアシャは小猫を抱いて泣いている。外壁に立って呶号する町の英雄、こわごわ露台から覗いている王女の姿が一つぽっちりと見える――時間こそは何という淋しい魔術であろう。草の葉が風に鳴って、モスコウ行きの自動車が砂をまいて通りすぎた。
しずかな部落だ。ツルゲネフに出て来そうな道ばたの家で、茹で玉子を食べる。村の人が四、五人、喫煙と「主義の討論」にふけっていた。
帰途、電車賃の金をよく見ていると、一発見!――哥の銀貨にきざんである。「全世界の無産者よ、結せよ!」