후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
おどるちへいせん
踊る地平線(下)
谷 譲次
谷 譲次의 踊る地平線(下)(おどるちへいせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,823자 · 283화면
暗殺も、今までのところでは、すべて失敗に終りました。一度は、胸の勲章が彼を救ったほどの、狭い逃亡でしたけれど。』
『情婦があると言うではありませんか。』
『事実です。マリア・セラファチといって、ちょっと原稿なんかも書く女です。彼女の著したベニイの伝記もあります。が、さあ、同棲しているんですかどうですか――。』
彼女は、先刻から、ルセアニア人から接吻を盗み続けていた。そして、この時も一つ、濡れた音響と共に、肥ったのを奪った。
しかし、ルセアニア人は、眠っているのではなかった。彼は、この、不可思議な受難の夜を、羅馬まで甘受して往く覚悟が、もうすっかり出来たとみえて、彼女の肩の上に据わっている彼の眼が、平静に私を凝視していた。そのうえ彼は、出来るだけ二つの身体を揺れさせないように、それを自分の責任として、一人で汽車の震動と争っていた。それらのことが、闇黒にも係わらず、私には、よく見えるのだった。
暁と羅馬とが、線路の末にあった。
それを眼当てに、汽車は、一層勇躍した。
加速度の廻転で灼熱したピストンが、足の下に、熟く感じられた。
『時間通りに、羅馬へ這入りそうですね。