후리가나로 읽는 일본 고전
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おどるちへいせん
踊る地平線(下)
谷 譲次
谷 譲次의 踊る地平線(下)(おどるちへいせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,823자 · 283화면
近くの海面を緑と白の灯を長く引いて、大きな帆前船が滑って行く。海岸の突起物は灯台だ。セイロン島である。
とても、じっとしてはいられない奇妙な感激だ。やたらに甲板を歩き廻る。東の水平線は薔薇色に明けかかって、猛烈な速力で陽が昇るものだから、うしろに、まだ闇黒の固形が山のように聳えているうちに、全海面が火山口のように燃えて、雲は紫に色どられ、椰子に囲まれたコロンボの町が私の眼前に伸び上って来た。
水先案内の小艇を抱くようにして、船は徐々に湾内へ進む。停泊中の軍艦、貨物船などの舷側に宝石のように灯がきらめいている。朝の微風こそは、この港で一ばん享楽すべきものだ。水蜘蛛のように大帆を張った漁船の群が、お互いに影を重ねて揺れて過ぎる。そのあいだを、竹や丸太を船べりから水面へ組み出して、顛覆を防いでいるセイロン島の土人舟が、何か大声に叫びかわしながら漕ぎ廻っているのだ。よく身体が据らないほど狭い独木舟なので、土人はみな片膝ついただけで水掻きのような櫓をあやつっている。遠くから見ると、まるで曲馬団の綱上踊子だ。
朝の闇黒から滲み出て来る港の活気は、魔術的である。