후리가나로 읽는 일본 고전
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ぐんこくかようしゅう
軍国歌謡集
山川 方夫
山川 方夫의 軍国歌謡集(ぐんこくかようしゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 39,655자 · 80화면
だけが確実なことであるのを、私は「死」の光に照しだされながら、全身の肌で感じていた。私は、自分がほんとうに生れたのは、あの瞬間の中でだったと思う。すくなくとも、あのとき私は自分以外の人間たち、他人たちというものの存在に目ざめたのだ、と思う。……だが私は、いつも自分から歌を始めながら、自分から歌をやめた。歌っている自分が、まるであの青空の中に吸収され、解消されて行くみたいな気がして、私はそこに一つの恥ずべき猥褻をかんじるのだ。私は、自分が感傷的になってしまうことを、ひどくおそれ、警戒し、嫌悪していたのかもしれない。……
ながい梅雨が終り、遠い空にいかつい入道雲が湧いて、日中の強烈な夏の重い光が、夜ふけまで部屋の空気を熱している暑い日々が来ていた。思い出したようにつづけていた私の大チャンへの我流の美術史の講義も、古代キリスト教美術が一応すみ、そろそろ日本にかえって伎楽面か白鳳の彫刻の話でもはじめようかと思っていた矢先きだった。ふいに、女の歌声が途絶えた。
七月に入ったばかりのころで、二日たち、三日たち、一週間がすぎても、窓の下を通って行く夜のあの緊張した歌の声は、ふたたび聞くことができなかった。