후리가나로 읽는 일본 고전
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ぐんこくかようしゅう
軍国歌謡集
山川 方夫
山川 方夫의 軍国歌謡集(ぐんこくかようしゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 39,655자 · 80화면
私は、いままでの私の嘘も、ぜんぶ黙っていてやろうと思っていた。それが善良な大チャンの再出発への、私のせめてものお祝いの代りだった。そして、私は明日、この下宿を出て湘南海岸の家にかえることを彼に話した。彼は、私の遠慮だと考えたようで、かまわないからいてくれ、と懇請した。母の手紙を見せるまで、彼はしつっこく共同生活をつづけようと力説したのである。
「そうですか。……ご病気じゃ止むをえないですな」と、彼はいった。「じゃ、私は彼女の家に移ることにしますか。長女でしてね。家から離れにくい事情があるらしいんです。今日、その点は考えておく、と返事をしといたんですがね」
「なに? 早いね、もう婚約を成立させちゃったの?」私は呆れた。「スゴ腕だね」
「へっへ」と彼は笑った。「なにしろ、四ヶ月ばかりも歌で結ばれていたわけなんでね、向うでもすぐピンときたんですよね」
「……あの人の家はどこなの?」
「あの公園の裏手ですよ。タバコ屋なんですな、家は」
「引越したほうがいいよ」
私は、老婆心からそうすすめた。「この路地から、なるべく遠いところに行きなよ」
私がそれをいい終った刹那だった。