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のうみんぶんがくのもんだい
農民文学の問題
黒島 伝治
黒島 伝治의 農民文学の問題(のうみんぶんがくのもんだい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,845자 · 8화면
それはブルジョア文学としては当然であるが、彼等が、一杯の麦飯にも困難する農民、そして彼等が常食とする米を作りだしている農民と、彼等の文学が何等の関係をも持たなかった。そして、彼等の文学は、手の白い、労働しない少数の者にさゝげられた文学であったことを、その小ブルジョア的作家態度と合わせて、はっきりと物語る以外の何ものでもない。題材として、そのものを取りあげないということは、そのものに対する無関心を意味する。
大正十三年か十四年頃であったと思う。吉江喬松、中村星湖、加藤武雄、犬田卯等がそれまでの都市文学に反抗していわゆる農民文学を標ぼうした農民文学会をおこした。月々例会を持った。会員は恐らく二三十人もいたであろう。しかし、そこから農民を扱って文学的に実を結んだのは佐左木俊郎一人きりであった。佐左木俊郎はいわゆる農民作家らしい農民作家である。農民の生活を知っている。極めて農民的な自然な姿において表現する。が、あれだけ農民、農村を知りながら、かくまで農民が非人間的な生活に突き落され、さまざまな悲劇喜劇が展開する、そのよってくる真の根拠がどこにあるかを突きつめて究明し、摘発することが出来ないのは、反都市文学のらち内から少しも出なかった農民文学会の系統を引いた作家的立場に原因していると思う。