후리가나로 읽는 일본 고전
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きんせいかいじんでん
近世快人伝
夢野 久作
夢野 久作의 近世快人伝(きんせいかいじんでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 79,469자 · 157화면
況んやその命を捧げた乾児どもが、先生とか、親分とかいって蝟集して、たより縋って来るに於てをやである。浪人生活の悩みは実に繋ってこの一点に存すると云っても過言でない。
だから……という訳でもあるまいが、彼等浪人生活者の中にはいつもその浪人式の圧迫力を利用して何かの利権を漁っている者が多い。しかしその漁り得た利権を散じて、何等か浪人的立場に立脚した国家的事業に邁進するならばともかく、一旦、この利権を掴むと、今まで骨身にコタエた浪人生活から転向をして、フッツリと大言壮語を止め、門戸を閉して面会謝絶を開業する者が珍らしくない。又はこれを資本として何等かの政権利権に接近し、ついこの間まで攻撃罵倒していた、唯物功利主義者のお台所に出入して、不純な栄華に膨れ返っている者も居る。もっとも、そんなのは浪人の中でも、第一流に属する部類で、それ以下の軽輩浪人に到っては、浪人と名づくるのも恥かしいヨタモンとなり、ギャングとなり、又は、高等乞食と化しつつ、自分の良心は棚に上げて他人の良心の欠陥を攻撃し、頼まれもせぬのに天下国家、社会民衆の事を思うているのは自分一人のような事を云って、放蕩無頼の限りをつくし、親兄弟を泣かせている者も居る。