후리가나로 읽는 일본 고전
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きんせいかいじんでん
近世快人伝
夢野 久作
夢野 久作의 近世快人伝(きんせいかいじんでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 79,469자 · 157화면
唐津、名護屋、怡土城、太宰府、水城、宇美、筥崎、多々羅、宗像、葦屋、志賀島、残島、玄海島、日本海海戦の沖の島なんて見ろ、屈辱外交の旧跡なんて薬にしたくもないから豪気だろう。伊豆の下田の黒船以来、横浜、浦賀、霞が関なんて毛唐に頭ア下げっ放しの名所旧跡ばっかりに取巻かれている東京なんかザマア見やがれだ。
もう一ペン云ってみようか。江戸ッ子が何でえ。博多には博多ッ子が居るのを知らねえか。名物の博多織までシャンとしているのが見えねえか。博多小女郎の心意気なんか江戸ッ子にゃあわかるめえ。
日増しの魚や野菜を喰っている江戸ッ子たあ臓腑が違うんだ。玄海の荒海を正面に控えて「襟垢の附かぬ風」に吹き晒された哥兄だ。天下の城の鯱の代りに、満蒙露西亜の夕焼雲を横目に睨んで生れたんだ。下水の親方の隅田川に並んでいるのは糞船ばっかりだろう。那珂川の白砂では博多織を漂白すんだぞ畜生……。
芸妓を露払いにする神田のお祭りが何だ。博多の山笠舁きは電信柱を突きたおすんだぞ。飛鳥山の花見ぐらいに驚くな。博多の松囃子を見ろ。町中が一軒残らず商売を休んで御馳走を並べて、全市が仮装行列をやるんだ。