후리가나로 읽는 일본 고전
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まよいみち
迷い路
小川 未明
小川 未明의 迷い路(まよいみち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,159자 · 9화면
ただしんとして四辺には風の折々、さわさわと木の葉の鳴る音ばかりで渓間に蜩の鳴くのが聞えて、なんだか非常に心細くなって、後へ戻って兄を追うかと思いました。その時、道端の草に埋もれている石地蔵様が「さっさっと真直に行きやれ行きやれ」と物を言わっしゃる。二郎はこれこそきっと神様のお告げだと思って、この道さえ真直に行けば恋しい、母あさんに遇われるのだと勇気を出して歩きました。又二三町きて、やはり道が当なく、草原につづいているばかりで、目ざす森も見えませんければ、人家もないのでがっかりとして、もと来た道を帰ろうかと立止って考えますと何処からか山鳩が一羽飛んで来て、ちょうど頭の上の木の梢にとまって、「二郎さん二郎さん早くお出でよ、トテッポーッポー、脇見をせんでお出でなさい。トテッポーッポー」と二郎に力づけて、又何処へか去ったのであります。二郎はやっとのことで平の場所へ出たかと思うと広い野原であります。
昔は大名か何かの、奇麗な御殿があった所だと見えて、大きな礎石や、瓦の欠や、石垣などが残っています。その荒れた城跡に草の茫々と生えた中で、夕暮方の空を眺めて一人の痩た乞食が胡弓を鳴らして、悲しい歌を歌っていました。