후리가나로 읽는 일본 고전
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めいしんかい
迷信解
井上 円了
井上 円了의 迷信解(めいしんかい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 48,601자 · 96화면
つぎに狐憑きに至りては、その現象極めて複雑なれども、要するに一種の精神病なることは申すまでもない。人はときによりて精神の異状を起こすことあるに、愚俗はその理を解せざるより、これを狐狸またはほかの動物の人体に憑付して起こすものと考え、ある地方にてはその原因を狐に帰し、ほかの地方にては狸もしくは貉もしくは猫、蛇等に帰するのである。人狐、犬神等、その名は異なれども、その実は同じ。ただ、その地方における古来の伝説によりてその名を異にし、したがってその現象も異なるに至るわけじゃ。例えば、その地の昔話に犬神の伝説ありて、幼少のときより聞き込んでおるものが精神の異状を起こすときは、その記憶が内に動きて身心を支配するようになり、すべての挙動が犬神を現ずるに至る道理である。狐憑きにかかるものは、狐のおらざるに常に目に狐の形を見、耳に狐の声を聞き、狸憑きにかかるものは、狸のあらざるに日夜狸の声色を現見するは、全く心の妄想がほかに現れて、幻像、妄境を組み立つるゆえである。かくのごときことは精神病者にありがちのことなれば、決して怪しむに及ばぬ。あるいは狐が己の腹中にすんでおる、口の中より出入するなどいうも、みな病的より起こすところの神経作用にして、狐そのものの所為にあらざることは明らかである。