일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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れんかんき

連環記

幸田 露伴

幸田 露伴의 連環記(れんかんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 49,281자 · 95화면

아오조라 문고

戒師は誰であったか、何の書にも見えぬが、保胤ほどの善信の人に取っては、道の傍の杉の樹でも、田の畦の立杭でも、戒師たるに足るであろうから、誰でも宜かったのである。多武峰の増賀上人、横川の源信僧都、皆いずれも当時の高僧で、しかも保胤には有縁の人であったし、其他にも然るべき人で得度させて呉れる者は沢山有ったろうが、まさか野菜売りの老翁が小娘を失った悲みに自剃りで坊主になったというような次第でもあるまいに、更に其噂の伝わらぬのは不思議である。匡房が続往生伝には、子息の冠笄纔に畢るに及んで、遂に以て入道す、とあるばかりだ。それによれば、何等の機縁が有ったのでも無く、我児が一人で世に立って行かれるようになったので、予ての心願に任せて至極安穏に、時至って瓜が蔕から離れるが如く俗世界からコロリと滑り出して後生願い一方の人となったのであろう。保胤の妻及び子は何様な人であったか、更に分らぬ。子は有ったに相違ないが、傍系の故だか、加茂氏系図にも見当らぬ。思うに妻も子も尋常無異の人で、善人ではあったろうが、所謂草芥とともに朽ちたものと見える。

保胤は入道して寂心となった。