후리가나로 읽는 일본 고전
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れんかんき
連環記
幸田 露伴
幸田 露伴의 連環記(れんかんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 49,281자 · 95화면
何故に泣いたか、何故に打ったか、それは二人のみが知ったことで、同会の衆僧も知らず、後の我等も知らぬとして宜いことだろう。
寂心が出家した後を続往生伝には、諸国を経歴して、広く仏事を作した、とのみ記してあるばかりで、何様いうことがあったということは載せていないが、既に柔の仏子となった以上は別に何の事も有ろう訳も無い。しかし諸国を経歴したとある其の諸国とは何処何処であったろうかというに、西は播磨、東は三河にまで行ったことは、証があって分明するから、猶遠く西へも東へも行ったかと想われる。其の播磨へ行った時の事である。これは堂塔伽藍を建つることは、法の為、仏の為の最善根であるから、寂心も例を追うて、其のため播磨の国に行いて材木勧進をした折と見える。何処の町とも分らぬが、或処で寂心が偶然見やると、一人の僧形の者が紙の冠を被て陰陽師の風体を学び、物々しげに祓するのが眼に入った。もとより陰陽道を以て立っている賀茂の家に生れた寂心であるから、自分は其道に依らないで儒道文辞の人となり、又其の儒を棄て仏に入って今の身になってはいるものの、陰陽道の如何なるものかの大凡は知っているのである。