일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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れんかんき

連環記

幸田 露伴

幸田 露伴의 連環記(れんかんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 49,281자 · 95화면

아오조라 문고

定基は其婦人の窮を救うために、種々の自分の財物を与え取らせた後不思議に清々しい好い心持になった。そして遂に愈々吾が家を棄てて出た。勿論定基の母は恩愛の涙を流したことでは有ろうが、これを塞ぎ遮ろうとするような人では無く、却って其背影に合掌したことであったろう。棄恩入無為、真実報恩者の偈は、定基の※の中にも断えず唱えられたろうが、定基の母にも恩愛の涙と共に随喜の涙によって唱えられたことであったろう。

定基は東山如意輪寺に走った。そこには大内記慶滋保胤のなれの果の寂心上人が居たのである。定基は寂心の前に端座して吾が淵底を尽して寂心の明鑑を仰いだのである。寂心は出塵してから僅に二三年だが、今は既に泥水全く分れて、湛然清照、もとより浮世の膠も無ければ、仏の金箔臭い飾り気も無くなっていて、ただ平等慈悲の三昧に住していたのである。二人の談話は何様なものだったか、有ったか無かったか、それも分らぬ。ただ然し機縁契合して、師と仰がれ弟子と容れられ、定基は遂に剃髪して得度を受け、寂照という青道心になったのである。時に永延二年、齢はと云えば、まだ三十か三十一だったのである。