후리가나로 읽는 일본 고전
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しぜんかいのきょぎ
進化と人生(下)
丘 浅次郎
丘 浅次郎의 進化と人生(下)(しぜんかいのきょぎ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 55,568자 · 109화면
も金の権力で制裁をまぬがれるごとき場合がしばしば生ずるが、悪事が罰を受けず、不正なことが制裁をまぬがれる実例をしばしば眼の前に見ると、悪を悪と感ずる世の人の心が次第に鈍り、ついには悪をさまで悪と思わぬようになり、これをなさぬ者をかえってばか正直なるごとくに考えるにいたる。また二宮尊徳などをかつぎ出して、富は勤倹貯蓄によって獲られるものなることを説き聞かせても、寝ながら巨額の収入を獲る者の実例が眼の前にある以上は、人間の弱点として、やはりぬれ手で粟の一掴千金を夢みるようになるのもよんどころないことで、ついには実着な勧業を旨とする博覧会でさえ、福引でなければ客が集まらぬごときいやしい風俗が生ずるのである。
人口が増加すれば、生活の困難が増し、生活難がはげしくなれば、貧富の懸隔に対する不平の念が増進する。また列国と対立してゆくには教育を盛んにしなければならぬが、教育が進めば、不平を感ずる力もだんだん鋭敏になる。書物が読めて飯が食えぬ人が一人でも多く増せば、それだけ現代に対する不満の声の高くなるのは、どこの国でも同一轍である。されば今日のままの制度では、いかにしても現代に対する不平不満の念をのぞくことができぬのみならず、そのますます増加するのを傍観していなければならぬ。