일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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へんろ

遍路

斎藤 茂吉

斎藤 茂吉의 遍路(へんろ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,864자 · 6화면

아오조라 문고

道に溢れて流れている水に口づけて飲んだり、梅干の種を向うの笹藪に投げたりして、出来るだけ長く休む方が楽であった。

そこに一人の遍路が通りかかる。遍路は今日小口の宿を立って那智へ越えるのであるが、今はこういう山道を越える者などは殆ど絶えて、僕らのこの旅行などもむしろ酔興におもえるのに、遍路は実際ただひとりしてこういう道を歩くのであった。遍路をそこに呼止め、いろいろ話していると、この年老いた遍路は信濃の国諏訪郡のものであった。T君はあの辺の地理に精しいので、直ぐ遍路の村を知ることが出来た。しかしこの遍路は一生こうして諸国を遍歴してどこの国で果てるか分からぬというのではなかった。国には妻もあり子もあったが、信心のためにこうして他国の山中をも歩き、今日は那智を参拝して、追々帰国しようというのであるから前途はそう艱難ではなかった。T君は朝鮮飴一切れを出して遍路にやった。遍路はそれを押しいただき、それを食べるかと思うと、胸に懸けてある袋の中に丁寧にしまった。

僕などは、この遍路からたいへん勇気づけられたと謂っていい、そうして遂に大雲取も越えて小口の宿に著いたのであった。