후리가나로 읽는 일본 고전
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みちづれ
道づれ
宮本 百合子
宮本 百合子의 道づれ(みちづれ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,491자 · 41화면
そして、いろんな想像や連想から、「大阪の宿」という小説のことを思い出した。その小説を書いた人の親の家が有名で、店の顧客だというようなことから誰かが随分古くかかれているその本を持って来た。その小説の作者は、三田という人物の感想として、令嬢といわれる階級の若い女たちが、すっかり親に庇護されて、自分自身には何の力もないくせに、いやにつんとすましているのがいやだ、なかみのない気位がいやだ、と云うことを力説していた。それかと云って先祖代々贅沢をしあきて来たような顔をしている芸者も、どこが粋なのか、すっきりしているのか分らないと、歯ぎれのよい文章でかかれていた。主人公の三田という男が、勤めの往復でいつも逢う一人の型にはまっていない慎ましい職業婦人に対して深い好意を感じるにつれて、それらのことが描かれているのであった。
みほ子は、店の性質上、貴夫人、令嬢と云われる部類の人々を多く見ている。それだけに、云われていることがぴったり来た。一層社会の広い範囲が自分たちの生活を正当に評価しはじめたような微かな頼もしさがあった。
その後、その小説の作家が結婚して、相手の娘さんというのは、嫁入仕度に帯だけ何十本とか持って来たそうだというようなことが噂にのぼった。