후리가나로 읽는 일본 고전
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とおのへ
遠野へ
水野 葉舟
水野 葉舟의 遠野へ(とおのへ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 55,903자 · 117화면
やがて、
「ね君、ね。僕こんなところに来ていると心寂しくって、……気が苛立ってたまらない。Hはそんなに勉強してるかね。」と急ぎ込んでいる。
「勉強しているよ。この秋までには必ず例の論文を書くと言っている。」
「いつかの『海運史』かい?」これを聞くと私は野口君の顔を振り返えって、大きく笑って、
「どうしたんだい。オイ。」と言った。
それで野口君もはっとしたと見えて、夢でも覚めたように声を出して笑った。私は、
「何だ、君のは熱の病人見たいな笑い声じゃないか。」と言うと、
「ああ、つい釣り込まれちゃった。東京に行きたい。ねえ!」と言って私の肩を打った。
「行こうよ。」私は調子よく言ってしまった。野口君はしばらく沈んでいたが、
「東京は夜でも明るいやね。それにあの華々しい女の声が聞きたい。」と言って、冗談らしく笑った。
こうして話しているうちに、私達はいつか町はずれの松並木の前に出ていた。
夕方、私は一人でぽつねんと食事をしていると、隣りの人達が帰って来た。「ああ、弱ったね。今日は!」と室に入るとまず重荷をおろしたと言った調子で一人が言った。例の紋付だ。
「いや、実に君の手腕には敬服した。