후리가나로 읽는 일본 고전
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いあいしゅう
遺愛集
島 秋人
島 秋人의 遺愛集(いあいしゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 50,488자 · 102화면
みちたりて云ふべき言のあらざれば首あげて見る青き空なり
みちたりて言なく笑みの湧く顔を幾度も晴れし空に向けたり
金網のへだてに寄りて師が夫人笑顔したまひ手を振らせらる
五月雨の止まぬに雑草は苅れずして小さきは小さき花を咲かせぬ
としごとにふるさと遠し柔ら葉の濡るるを獄に見る頃となる
悟りそめし生命愛しむ日日なりき紅ばらが獄庭に群れて咲きたり
死刑囚の身となりて知れる幸なりき日日に忘れず生きむと思ふ
金網の目のひとつに入れて視てをりぬ砂浴びるすずめゑさ食む雀
父親となれず死ぬ身に文鳥のひなを飼ふこと許されたりき
金網洩れの陽のあたたかし獄窓に添ひ掌の文鳥に青き空見す
ひな文鳥ひろひてやりつ独り笑む掌にのりそびれおこるしぐさに
ねだり啼きするを覚えし文鳥の嘴紅愛し籠より出しぬ
こだはれるさびしさありて書読むにしきりにも啼く篭の鳥かも
身に淋しきことのあるいま掌にのりて啼く文鳥の啼くを愛しむ
クレヨン画を見せてもらひぬわが過去に無き明るさを金網ごしに笑みつ
ふとうかぶ憶ひを歌になさむとしたのしさにゐて忘れてしまふ
熟睡にひたりをりしを覚めて知るみじかかりしもうれしかりけり
雨の灯に憶ふことみな優しくて詫びて済まぬ身を詫びつつ更けぬ