후리가나로 읽는 일본 고전
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じゃしゅうもん
邪宗門
芥川 竜之介의 邪宗門(じゃしゅうもん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 40,184자 · 79화면
こうまでなって見ますと、あの平太夫もさすがに我が折れたのでございましょう。その夜も険しく眉をひそめて居りましたが、私の甥に向いましても、格別雑言などを申す勢いはなかったそうでございます。
十八
その後若殿様はほとんど夜毎に西洞院の御屋形へ御通いになりましたが、時には私のような年よりも御供に御召しになった事がございました。私が始めてあの御姫様の、眩しいような御美しさを拝む事が出来ましたのも、そう云う折ふしの事でございます。一度などは御二人で、私を御側近く御呼びよせなさりながら、今昔の移り変りを話せと申す御意もございました。確か、その時の事でございましょう。御簾のひまから見える御池の水に、さわやかな星の光が落ちて、まだ散り残った藤のがかすかに漂って来るような夜でございましたが、その涼しい夜気の中に、一人二人の女房を御侍らせになって、もの静に御酒盛をなすっていらっしゃる御二方の美しさは、まるで倭絵の中からでも、抜け出していらしったようでございました。殊に白い単衣襲に薄色の袿を召した御姫様の清らかさは、おさおさあの赫夜姫にも御劣りになりはしますまい。