후리가나로 읽는 일본 고전
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きんぷさん
金峰山
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 金峰山(きんぷさん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,206자 · 5화면
然し甲府へ来て勘定して見ると、金峰山に登れば、帰郷するのに如何しても二日は余分にかかることになる、これは財布が許さない。それで止むなく昇仙峡から御岳の里宮に参詣したのみで、あとは脚に馬力をかけて、一日に十五、六里宛飛ばして、三日半で帰宅した。財布をはたくと八円貰った旅費が二銭銅貨一枚しか残っていなかった。
明くる二十七年の十月には、志賀重昂先生の『日本風景論』が出版されたことを新聞で知った。私が漸く之を手に入れたのは翌二十八年の三月で、既に第三版であった。この本が当時の登山者仲間に甚大の影響を及ぼしたことは、日本山岳会の設立される迄知らずにいたが、兎に角有頂天になって読み耽っていた私がこの本から受けた刺激は頗る強いものであったらしく、二十九年の夏には破天荒な山旅の計画を発表して全く家人を驚かした。即ち針木峠を踰えて立山に登り、引返して槍ヶ岳から乗鞍、御岳、木曾駒、甲斐駒及び金峰山と順次に登攀し、十文字峠を経て秩父盆地に入り、最後に武甲山に登って熊谷に出ようというのである。有り難いことには、登山の危険というような事を少しも知らない家人は、笑いながら私の請を許して、財布の中へ二十円入れて呉れた。