후리가나로 읽는 일본 고전
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きんぎょりょうらん
金魚撩乱
岡本 かの子
岡本 かの子의 金魚撩乱(きんぎょりょうらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,999자 · 67화면
宗十郎夫妻に礼をいわれた後、真佐子は復一にいった。
「どう、お訣れに、銀座へでも行ってお茶を飲みません?」
真佐子が何気なく帯の上前の合せ目を直しながらそういうと、あれほど頑固をとおすつもりの復一の拗ね方はたちまち性が抜けてしまうのだった。けれども復一は必死になっていった。
「銀座なんてざわついた処より僕は榎木町の通りぐらいなら行ってもいいんです」
復一の真佐子に対する言葉つかいはもう三四年以前から変っていた。友達としては堅くるしい、ほんの少し身分の違う男女間の言葉遣いに復一は不知不識自分を馴らしていた。
「妙なところを散歩に註文するのね。それではいいわ。榎木町で」
赤坂山王下の寛濶な賑やかさでもなく、六本木葵町間の引締った賑やかさでもなく、この両大通りを斜に縫って、たいして大きい間口の店もないが、小ぢんまりと落付いた賑やかさの夜街の筋が通っていた。店先には商品が充実していて、その上種類の変化も多かった。道路の闇を程よく残して初秋らしい店の灯の光が撒き水の上にきらきらと煌めいたり流れたりしていた。果もの屋の溝板の上には抛り出した砲丸のように残り西瓜が青黒く積まれ、飾窓の中には出初めの梨や葡萄が得意の席を占めている。