후리가나로 읽는 일본 고전
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きんぎょりょうらん
金魚撩乱
岡本 かの子
岡本 かの子의 金魚撩乱(きんぎょりょうらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,999자 · 67화면
漂渺とした真佐子の美――それは豊麗な金魚の美によって髣髴するよりほかの何物によってもなし得ない。今や復一の研究とその効果の実現はますます彼の必死な生命的事業となって来ていたのである。
それを想うとき、彼は疲れ切って夜中の寝床に横わりながらでも闇の中に爛々と光る眼を閉じることが出来なかった。
「馬鹿だよ、君。君の研究を論文にでも纏めれば世界的に金魚学者たちの参考になるんだからなあ――」
まだ未練気にそう云ってる不機嫌の教授に訣れを告げて、復一は中途退学の形で東京に帰った。未完成の草稿を焼き捨てるとか、湖中へ沈めるとかいう考えも浮ばないではなかったが、それほど華やかな芝居気さえなくなっていて、ただ反古より、多少惜しいぐらいの気持ちで、草稿は鞄の中へ入れて持ち帰った。
地震の翌年の春なので、東京の下町はまだ酷かったが、山の手は昔に変りはなかった。谷窪の家には、湧き水の出場所が少し変ったというので棕梠縄の繃帯をした竹樋で池の水の遣り繰りをしてあった。
帰宅と帰任とを兼ねたような挨拶をしに、復一は崖を上って崖邸の家を訊ねた。
鼎造は復一が関西からの金魚輸送の労を謝した後云った。