후리가나로 읽는 일본 고전
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きんぎょりょうらん
金魚撩乱
岡本 かの子
岡本 かの子의 金魚撩乱(きんぎょりょうらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,999자 · 67화면
彼は親類や友人づきあいもせず一心不乱に立て籠った。崖屋敷の人達にも研究を遂げる日までなるべく足を向けてもらわぬようそれとなく断っておいた。
「表面に埋もれて、髄のいのちに喰い込んで行く」
そういう実の入った感じが無いでもなかった。自分の愛人を自分の手で創造する……それはまたこの世に美しく生れ出る新らしい星だ……この事は世界の誰も知らないのだ。彼は寂しい狭い感慨に耽った。彼は郡山の古道具屋で見付けた「神魚華鬘之図」を額縁に入れて壁に釣りかけ、縁側に椅子を出して、そこから眺めた。初夏の風がそよそよと彼を吹いた。青葉の揮発性の匂いがした。ふと彼は湖畔の試験所に飼われてある中老美人のキャリコを新らしい飼手がうまく養っているかが気になった。
「あんな旧いものは見殺しにするほどの度胸がなければ、新しいものを創生する大業は仕了わせられるものではない。」
ついでにちらりと秀江の姿が浮んだ。
彼はわざとキャリコが粗腐病にかかって、身体が錆だらけになり、喘ぐことさえ出来なくなって水面に臭く浮いている姿を想像した。ついでにそれが秀江の姿でもあることを想像した。すると熱いものが脊髄の両側を駆け上って、喉元を切なく衝き上げて来る。