후리가나로 읽는 일본 고전
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きんぎょりょうらん
金魚撩乱
岡本 かの子
岡本 かの子의 金魚撩乱(きんぎょりょうらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,999자 · 67화면
養父はふだん相変らず、駄金魚を牧草のように作っていたが、出来たものは鼎造の商会が買上げてくれるので販売は骨折らずに済んだ。だが
「とても廉く仕切るので、素人の商売人には敵わないよ。復一、お前は鼎造に気に入っているのだから、代りにたんまりふんだくれ」
と宗十郎はこぼしていった。そして多額の研究費を復一の代理になって鼎造から取って来て痛快がっていた。
復一は親達が何を云っても黙って聞き流しながらせっせとプールの水を更えた。別々に置いてある雄魚と雌魚とをそっといっしょにしてやった。それから湖のもくもくから遥々採って来た柳のひげ根の消毒したものを大事そうに縄に挟んで沈めた。
空は濃青に澄み澱んで、小鳥は陽の光を水飴のように翼や背中に粘らしている朝があった。縁側から空気の中に手を差出してみたり、頬を突き出してみたりした復一は、やがて
「風もない。よし――」といった。
日覆いの葭簾を三分ほどめくって、覗く隙間を慥えて待っていると、列を作った三匹の雄魚は順々に海戦の衝角突撃のようにして、一匹の雌魚を、柳のひげ根の束の中へ追い込もうとしている。雌は避けられるだけは避けて、免れようとする。