후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
くぎぬきとうきちとりものおぼえがき
釘抜藤吉捕物覚書
林 不忘
林 不忘의 釘抜藤吉捕物覚書(くぎぬきとうきちとりものおぼえがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,907자 · 32화면
は内輪あつかいにその部屋を当てがわれたのだ。で、初太郎の真二階は、女将お美野の寝床になっている。だからお美野は、じぶんの居間の縁側から、細引きで、階下の初太郎の縁のそとへ吊り下っているわけで、首吊は、初太郎のほうへ背中を向けているのだが、そのお美野の着ている荒い滝縞の丹前に、初太郎は覚えがあった。宵の口から風邪気味だといって、お美野は先刻帳場でもその丹前を羽織っていたことを、かれは思い出した。首吊の髪は、手拭いをぐるぐる巻きに結い込んでいる、俗にいういぼじり巻きである。頸に細引きがかかって、それでぶら下っているのだろうか、綱は、暗くて見えなかった。首吊は見るみる競り上るように、のし上るように、軒の下をまっすぐ棒のように揺れ昇って往く。丹前の裾から覗いている足は、素足だった。はだしの足が、二つ並んでぶらぶらして、それが雨戸に当ってああして音を立てたのだった。
呆然と見守っていた初太郎は、気がつくと同時に廊下へ駈け出して、向側の部屋へ跳び込んでいた。寝る前に風呂場でちょっと顔が合っただけの、全然識らない人だったが、そんなことは言っていられなかった。突っ走るような初太郎の声で、四十余りのでっぷりした男が、すぐ蒲団を蹴って起きて来た。