후리가나로 읽는 일본 고전
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くぎぬきとうきちとりものおぼえがき
釘抜藤吉捕物覚書
林 不忘
林 不忘의 釘抜藤吉捕物覚書(くぎぬきとうきちとりものおぼえがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,874자 · 20화면
一
「はいっ。」
「はいっ。」
「ほらきた!」
「よいとこら!」
「はっ。」
「はっ。」
庄屋よ狐よ猟師よと拳にさざめく夕涼み。本八丁堀三丁目、海老床の縁台では、今宵、後の月を賞めるほどの風雅はなくとも、お定例の芋、栗、枝豆、薄の類の供物を中に近所の若い衆が寄り合って、秋立つ夜の露っぽく早や四つ過ぎたのさえ忘れていた。
親分藤吉を始めいつもは早寝の合点長屋の二人までが、こう気を揃えてこの群に潜んでいるのも、なにがなし珍と言えば珍だったが、残暑の寝苦しさはまた格別、これも御用筋を離れての徒然と見ればそこに涼意も沸こうというもの。夢のような夜気に行燈の灯が流れて、三助奴を呼ぶ紅葉湯の拍子木が手に取るよう――。
軒下の竹台に釘抜のように曲った両脚を投げ出した目明し藤吉、蚊遣りの煙を団扇で追いながら、先刻から、それとなく聴耳を立てている。天水桶の陰に、しゃがんで、指先でなにかしきりに地面へ書いているのは、頬冠でよくはわからないが乾児の勘弁勘次。十三夜の月は出でて間もない。
どっと起る笑い。髪床の親方甚八とに組の頭常吉との向い拳で、甚八が鉄砲と庄屋の構えを取り違えたという。