일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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くぎぬきとうきちとりものおぼえがき

釘抜藤吉捕物覚書

林 不忘

林 不忘의 釘抜藤吉捕物覚書(くぎぬきとうきちとりものおぼえがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,874자 · 20화면

아오조라 문고

正月のある夕ぐれ、ふらっと亀島町の薬種問屋近江屋の前に立って、鈴を振るような声で例のよしこのくずしを唄い出したというだけで、はたしてどこから来てどこへ帰るのか、またはどういう身分の女がなにが動機でこうも浅間しく気が狂ったのか、それらのことはいっさいわからなかった。わからないから謎とされ、謎となっては頼まれもしないに解いて見しょうという者の飛び出してくるのは、これは当然。それかあらぬか、地の女好きにこの探索の心が手伝って、町内の若い者が三、四人、毎夜のように交替って近江屋の前からお艶の後を尾けつけしたが、本八丁堀を戌亥へ突っ切って正覚橋を渡り終ると、先へ行くお艶の姿が掻き消すように消えて失くなるという怪談じみた報告を齎して、皆しょんぼり空手で帰るのが落ちだった。

するとまた、あの正覚橋の彼方詰には寝呆け稲荷という祠があるから、ことによるとあのお艶という女は眷属様のお一人がかりに人体をとってお徒歩に出られるのではあるまいかなどと物識り顔に並べ立てる者も出て来て、この説はかなりに有力になり、今までき印だのきの字だのと呼んでいたものが、急に膝を正してお艶様さまと奉る始末。