후리가나로 읽는 일본 고전
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くぎぬきとうきちとりものおぼえがき
釘抜藤吉捕物覚書
林 不忘
林 不忘의 釘抜藤吉捕物覚書(くぎぬきとうきちとりものおぼえがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,547자 · 27화면
ほかでもない――。
あれで、九つ近かったか、それとも廻っていたか。
御用筋が閑散なのでいつものとおり海老床の梳場で晩くまでとぐろを巻いていた三人が、さすがにもう莫迦話にも飽きが来て巣へ帰ってほどないころ、勘次は親分の床を敷き、彦は何かぶつぶつ口の中で呟きながら表の板戸を閉てようとしていた時、その彦兵衛の足を掬わん許りに突然一匹の大きな四つ足が飛び込んで来た。見ると、よくこの界隈にもうろついている土佐犬で、飼主の佐平次は毒にも薬にもならない鋳掛け屋渡世の小堅人だが、どうしてどうして犬だけは大したもの、提灯に釣鐘じゃ、いや猫に小判じゃ、などともっぱら評判の甚右衛門だったが、それが、何としたことか土間に立って水気を振い落すと、彦兵衛の顔を見上げて世にも悲しげな声を絞って吠え出したのだった。
驚いて出て来た勘次が、彦兵衛と力を協せて追い出そうとしても、犬は故あるらしくますます鳴くばかり、果ては、口を利けないのがもどかしいのか、濡れ毛を人へ摺りつけておいては二、三歩戸外へ躍り出て、通りの方を白眼んで吠えに吠える、また家内へ引き返して来て促すように長なきする。