일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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くぎぬきとうきちとりものおぼえがき

釘抜藤吉捕物覚書

林 不忘

林 不忘의 釘抜藤吉捕物覚書(くぎぬきとうきちとりものおぼえがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,145자 · 19화면

아오조라 문고

「彦、紙屑籠を忘れるなよ。」

葬式彦兵衛は眼だけで笑って口の中で呟いた。

「ああ、身も婦人心も不仁慾は常、実に理不尽の巧なりけりとね。」

四

深川木場の船宿、千葉屋の二階でお銀栄太の二人が影法師三吉手下の取手に召捕られたのは、翌る四年も秋の末、利鎌のような月影が大川端の水面に冴えて、河岸の柳も筑波颪に斜めに靡くころであった。

白洲へ出てはさすがの二人も恐れ入って逐一白状に及んだ。

従前から二人の仲を臭いと見ていた助三郎は、嫌がるお銀を無理にしばらく江戸を離れてるようと、甲府を指して発足したが、小一町も来ない内に後から栄太に追いかけられて、世間の手前途上の口論が嫌さに自宅へ引っ返したのであった。栄太の難題はいつもと同じに金の無心から始まった。金子の入要な旅先のことではあり、そうかと言って拒絶れば後が怖いし、ほとほと困じ果てた助三郎は、言われるままにお召の上下を脱ぎ与えて栄太と衣裳を交換したのであった。が、栄太の助けに力を得て、お銀はいっそう甲府落ちを拒み出した。平素からの疑いが確かめられたように感じて、助三郎は思わずかあっとなった。醜い争いが深夜まで続いた後、折柄篠突くばかりの土砂降りの中をお銀は戸外へ不貞腐れて出たのだった。