후리가나로 읽는 일본 고전
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くぎぬきとうきちとりものおぼえがき
釘抜藤吉捕物覚書
林 不忘
林 不忘의 釘抜藤吉捕物覚書(くぎぬきとうきちとりものおぼえがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,145자 · 19화면
まして繩張りがこう遠く離れてからというものは、かけ違ってばかりいて二人が顔を会わす機会もなかったのであった。
「何だ、喧嘩か、勘弁ならねえ。」
勘次は内懐から両手を出そうともせず、同じことを繰り返していた。
「相変らず威勢がいいのう。」
冷笑すような調子で笑いながら、
「なにさ自害があったのさ。」
と三吉は事もなげにつけたした。
「自害か、面白くもねえ。して――髱か、野郎か?」
それでもいくぶん好奇心をそそられたと見えてこう訊き返しながら、ふと勘次は格子内の土間の灰溜りに眼をつけた。
「血だな。」
彼は独言のように言った。
「おおさ、この所で腹を突いたと見えて、俺が来た時は、もう黒くなりかけた血の池で足の踏場もねえくらいの騒ぎよ。」
はいって検分したさに勘次はむずむずしていたが、自分から頼むのは業腹だった。その様子を見て取ったものか昔の誼から三吉は、勘次を招じ入れて台所へ案内して行った。途みち畳の上に黒ずんだ斑点が上り框から続いているのを勘次は見逃さなかった。
台所の板の間に柄杓の柄を握ったまま男が倒れていた。傍に鉄瓶が転がっていて、熱湯を浴びたものか、男の顔は判別がつかないほど焼け爛れていた。