후리가나로 읽는 일본 고전
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つったさかなのあじ
釣った魚の味
佐藤 垢石
佐藤 垢石의 釣った魚の味(つったさかなのあじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,055자 · 3화면
三枚に卸して皮をはぎ、刺身にしてそのままワサビ醤油で食べれば寒鮒は少しも臭くないのである。
また小さい鮒はやはり三枚に卸して皮をはぎ、肉を薄くそいで三、四回清水で水洗いしてざるにあげ、酢味噌で食べればよろしいのであるが、野釣りで得た鮒の肉は一種の甘味が舌に漂って、ほんとうに捨て難い。また六、七寸の大きなものの鱗を去り抱卵を捨てないように腸を出して、塩焼きにすると、これも素敵においしい。それに鮒の卵は川魚のうち鮎や鰔の卵についでおいしいのである。
また、いまは公魚の季節だ。富士の山中湖や、上州の榛名湖では氷の上でこの公魚が釣れる。銀鱗の底に紫色の艶が光って、まことにおいしそうである。これをチリの材料にすると大そうよろしい。また、ふらいにするとよく油になじむ。公魚は、焼くと肉に渋味が出て結構でないように思う。
駿河や伊豆地方では、この寒さの中でも山女魚が釣れる。しかし、五、六寸以上の大きなものは肌の色が黒くさびている。これは、産卵後の体力の回復していない魚であるから、食べても甚だおいしくない。これは釣って直ぐ死なぬうちに、川へ放ってやるのが釣りの道徳である。