후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 157,440자 · 313화면
そのころから騒ぎを聴き付けたものか、夜更けの路地は次第に弥次馬の数が加わって行く様子です。
「八、お前は隣りへ行って、お栄が行った時刻と、帰った時刻をきいて来てくれ。如才もあるまいが、隣りの人達から、近江屋の内輪のことをよく訊くのだ」
「ヘエ」
「それから土地の下っ引を、出来るだけ集めてくれ。宇八が立ちまわったという芝の三軒に人をやって一々時刻を聴いて来るのだ。それから、本所の親許に帰って居るという、小僧の定吉も呼び出してくれ」
「そんな事ですか」
「用事はうんとあるが、先ずそれだけが急ぐんだ」
「ヘエ」
「あ、危ない、気を付けて歩け。畳の血の痕を踏むと後で始末が悪いぞ」
「おや、血の痕は固まりかけて居ますよ、親分」
八五郎は畳の上にしゃがみ込んで、血の痕を指で摩っております。
「殺されたのは宵だな、――それはまた後で調べる。早く先刻の手配だ」
「ヘエ」
八五郎は飛んで行きます。
「お栄、――少しききたいことがあるが」
「――」
お栄は黙って平次の側へ来ると、少しおびえた眼を挙げました。
「お前が隣りから帰って来た時、家の中に灯りが点いて居たのか」
「いえ、真っ暗で、何んにも解りませんでした」