후리가나로 읽는 일본 고전
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れんきんさぎ
錬金詐欺
小酒井 不木
小酒井 不木의 錬金詐欺(れんきんさぎ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,401자 · 9화면
詐欺は昔から錬金術の附き物になって居る。既に錬金術そのものが、金がほしいという動機が主となって企てられたものであるから、詐欺と縁の深いのは当然のことである。尤も、錬金術の抑もの起りは必ずしも黄金製造のためではなかった。即ちその濫觴ともいうべきは古代エジプトに於ける金属の染色術に外ならなかったのである。古代エジプトに於ては紫と黒の二色が尊ばれ、織物の染色と共に、主として僧侶の手によって寺院内で行われたのであるが、後にアラビア人が埃及を占領するに及んで、金属の染色だけでは満足せず、卑金を黄金に変化せしめる術を錬金術と呼ぶに至ったのである。
卑金を黄金に変ずる力を有するものを、欧州では昔から「哲学者の石」と呼んで居る。これは、錬金術師たちが、自分たちに箔をつけるために、錬金術の元祖はみなプラトンやアリストテレスの門人だと言い触らしたためであって、後には「哲学者の石」について段々虫のよい解釈が下され、「哲学者の石」は一方に於て人間をして不老長生ならしめるものだと考えられるに至った。だから西洋中世の有名な学者達はいずれも「哲学者の石」の発見に浮き身を窶し、中にはそれを捜し当てたといい、パラセルズスはルビー色をしたものだと告げ、ワン・ヘルモントは硝子のような光沢をしたサフランのようなものだと記述した。