일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さっかくしたしょううちゅう

錯覚した小宇宙

辻 潤

辻 潤의 錯覚した小宇宙(さっかくしたしょううちゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,269자 · 9화면

아오조라 문고

現代の多くの狂信的マテリヤリストは原始基督教徒と一向変りがない。かれ等の中には立派な殉難者が沢山にいる。

畏友古谷栄一君はかつて「人間の自我は錯覚」という説を発表した。自分はその説に大に推服しているものである。簡単に結論だけをいうと――人間つまり一人の個人は形而上的には一人でも二人でもなく、恰かも水のように流動して融通無碍だというのである。唯その流動が永い間の惰性によって一点を中心として緊縮されているに過ぎないというのである。故に「死によらずんば之等の何千万年の惰性を打砕して本然の微分流動に放化し、散却することが出来ぬ」が一度心眼を開いて黙想するならこの縦鼻横目の活人そのまま彼を微分流動の中に放って考えることが出来る。要するに一の個人は只彼を中心として全宇宙の流動循環が浪打ち来るその一切の力の尖端に於ける全宇宙の一表現、一仮現に過ぎぬ。それ故――個人はそのままで全宇宙である。

勿論、どうして惰性のために「自称」が出来あがったのだかということは不明なのである。しかし、所謂、普通に「自己」と称している、またそれをさも重大な意義ででもあるかの如く振りまわしている輩の如何にくだらないかは大方の経験によって分明である。