후리가나로 읽는 일본 고전
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さこく
鎖国
和辻 哲郎
和辻 哲郎의 鎖国(さこく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 443,306자 · 875화면
それをなし得なかったのは、スペイン人ほどの冒険的精神がなかった故であろう。そうしてその欠如は視界の狭小に基くであろう。
その視界の狭小は、宣教師やキリシタンの迫害が進むに従って、ますますその度を加えた。単純に武力を以て思想や信仰に対抗する場合には、武力はそれ自身の無力を見せつけられてだんだんヒステリックになる。おのれの無力を承認しようとせず、一層その力を証示しようと努めるからである。スペイン人の冒険的精神が宣教師の殉教熱となって日本の岸にうち寄せ、日本人のなかの背骨の固い信者たちが同じ殉教熱を以て武力に対抗したとき、武力は実際何の効果もなかった。武力はただ彼らの生命を奪い得るだけであった。しかし武力の威光を示そうとする人々は、あらゆる残虐な殺し方を工夫することによって、それに対抗した。そういう陰惨な気持は、理非もなくキリスト教への憎悪を高めて行く。その結果、貿易を安全に続けるための手段であった禁教が、逆に貿易をもさまざまの形で制限する目的の地位を占めるに至ったのである。
丁度この頃は新しく極東に進出したオランダとイギリスとの勢力が、在来のポルトガルとスペインの勢力に対して激しい競争を敢行している時であった。