후리가나로 읽는 일본 고전
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に、さんば――じゅうに、さんば
鏡花短篇集
泉 鏡花
泉 鏡花의 鏡花短篇集(に、さんば――じゅうに、さんば)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,305자 · 66화면
嘴に小さな芋虫を一つ銜え、あっち向いて、こっち向いて、ひょいひょいと見せびらかすと、籠の中のは、恋人から来た玉章ほどに欲しがって駈上り飛上って取ろうとすると、ひょいと面を横にして、また、ちょいちょいと見せびらかす。いや、いけずなお転婆で。……ところがはずみに掛って振った拍子に、その芋虫をポタリと籠の目へ、落したから可笑い。目白鳥は澄まして、ペロリと退治た。吃驚仰天した顔をしたが、ぽんと樋の口を突出されたように飛んだもの。
瓢箪に宿る山雀、と言う謡がある。雀は樋の中がすきらしい。五、六羽、また、七、八羽、横にずらりと並んで、顔を出しているのが常である。
或殿が領分巡回の途中、菊の咲いた百姓家に床几を据えると、背戸畑の梅の枝に、大な瓢箪が釣してある。梅見と言う時節でない。
「これよ、……あの、瓢箪は何に致すのじゃな。」
その農家の親仁が、
「へいへい、山雀の宿にござります。」
「ああ、風情なものじゃの。」
能の狂言の小舞の謡に、
いたいけしたるものあり。張子の顔や、練稚児。しゅくしゃ結びに、ささ結び、やましな結びに風車。瓢箪に宿る山雀、胡桃にふける友鳥……
「いまはじめて相分った。