일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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もん

門

夏目 漱石

夏目 漱石의 門(もん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,830자 · 278화면

아오조라 문고

宜道は懐に黒い表紙の本を入れていた。宗助は無論手ぶらであった。提唱と云うのが、学校でいう講義の意味である事さえ、ここへ来て始めて知った。

室は高い天井に比例して広くかつ寒かった。色の変った畳の色が古い柱と映り合って、昔を物語るように寂び果てていた。そこに坐っている人々も皆地味に見えた。席次不同に思い思いの座を占めてはいるが、高声に語るもの、笑うものは一人もなかった。僧は皆紺麻の法衣を着て、正面の曲の左右に列を作って向い合せに並んだ。その曲※(「碌のつくり」、第3水準1-84-27)は朱で塗ってあった。

やがて老師が現われた。畳を見つめていた宗助には、彼がどこを通って、どこからここへ出たかさっぱり分らなかった。ただ彼の落ちつき払って曲※(「碌のつくり」、第3水準1-84-27)に倚る重々しい姿を見た。一人の若い僧が立ちながら、紫の袱紗を解いて、中から取り出した書物を、恭しく卓上に置くところを見た。またその礼拝して退ぞく態を見た。

この時堂上の僧は一斉に合掌して、夢窓国師の遺誡を誦し始めた。思い思いに席を取った宗助の前後にいる居士も皆同音に調子を合せた。