후리가나로 읽는 일본 고전
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とうぎゅう
闘牛
国枝 史郎
国枝 史郎의 闘牛(とうぎゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,976자 · 20화면
二
侍従が酒場へ現われるや否や酒場は俄に寂となった。
侍従は四辺を見廻わした末、花瓶の蔭に腰かけている例の紳士を見出すと、其方へ大股に歩いて行った。侍従が恭しく一揖すると紳士は頷いて立ち上ったが、驚いた表情も見せなかった。二人は小声で囁き合い、やがて連立って酒場を出た。
其時、ボーイをからかっていた若い波斯人は立ち去って行く二人の紳士を見送ったが、思わずこんな様に呟いた。
「あれはセルビヤの皇太子だ」
二
宮廷自動車が離宮の前で音も無く静に停まるや否や、二人の男が下り立った。不思議な紳士と侍従とである。
銃を棒げて敬礼する衛兵の姿に眼も呉れず二人の紳士はズンズンと宮殿の奥へ這入って行った。いくつかの室といくつかの廊下、それを通って僅か行くと、飾電燈の光昼より明るい大謁見室の前へ出た。
「どうぞ」と侍従はうやうやしく紳士を室へ導いたが、自分はすぐに室を出た。
後に残った怪紳士は臆するような様子も無く椅子にドカリと腰を下し葉巻を悠々と喫かし出した。真黒な瞳、真黒な髪、鳶色の皮膚、やや低い身長、彼の様子は一見して亜細亜の人間に近かかった。
彼の喫っている一本の葉巻が殆ど半分に成った頃、重々しい足音が近かづいて来た。