후리가나로 읽는 일본 고전
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いんじゅう
陰獣
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 陰獣(いんじゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 66,968자 · 131화면
彼の作風が暗く、病的で、ネチネチしていたに反して、私のは明るく、常識的であった。当然の勢いとして、私達は妙に製作を競い合う様な形になっていた。そして、お互に作品をけなし合いさえした。と云っても癪に触ることには、けなすのは多くは私の方で、春泥は時たま私の議論を反駁して来ることもあったが、大抵は超然として沈黙を守っていた。そして、次々と恐ろしい作品を発表して行った。私はけなしながらも、彼の作に籠る一種の妖気にうたれないではいられなかった。彼は何かしら燃え立たぬ陰火の様な情熱を持っていた。(それが彼の手紙にある様に静子への執念深い怨恨からであったとすれば、やや肯くことが出来るのだが)えたいの知れぬ魅力が読者を捉えた。実をいうと、私は、彼の作品が喝采される毎に、云い様のない嫉妬を感じずにはいられなかった。私は子供らしい敵意をさえ抱いた。どうかして彼奴に打勝ってやり度いという願いが、絶えず私の心の隅に蟠っていた。だが、彼は一年ばかり前から、ぱったり小説を書かなくなり所在をさえくらましてしまった。人気が衰えた訳でもなく、雑誌記者などは散々彼の行衛を探し廻った程であったが、どうした訳か、彼はまるで行衛不明であった。