일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ちんじょうしょ

陳情書

西尾 正

西尾 正의 陳情書(ちんじょうしょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,750자 · 38화면

아오조라 문고

の済まぬ気持に迄達して了ったのであります。それには女の言葉に依ればおふささんは同じ家で密夫と逢曳の最中との事であるから、夜の白むのを待たず高円寺の自宅に取って返し、房枝の存在を確める事が一番近道で有ります。私は斯う決心すると、矢も楯も堪らず女の不審がるのも耳にせず起き上って着物を着換えました。乍然、閣下よ、何と言う不運で有りましょう、私は階段の降り口で、十五歳の折一度経験してそれ以来更に見なかった硬直発作を起し、仰向け態に泡を吹いて顛落し、其の儘意識を失い、其の夜は肝心の疑惑を晴らす事が不可能に終ったのであります。

如右、奇妙な経験が動因と成って、閣下よ、私は疑惑十日の後、遂に妻房枝を殺害して了ったのであります。以下、錯雑した記憶を辿り辿り、其の経路を出来る丈正確に叙述した上貴重なる閣下の御判断を仰ぎ度いと存じます。

偖、それからの私は、妻の日常生活――些細な外出先から其の一挙手一投足に至る迄、萬遺漏無き注視の眼を向ける事を怠りませんでした。問題の眼鏡に就いて確めた事は云う迄もありません。所が、如何なる解釈を施す可きか、其の眼鏡は私が嘗て無造作に投げ込んで置いた通り、壊れ箪笥の曳出に元通り蔵って在るのでした。