후리가나로 읽는 일본 고전
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かりさかごえ
雁坂越
幸田 露伴
幸田 露伴의 雁坂越(かりさかごえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,263자 · 28화면
」
と少し叱り気味で云うと、
「ハイ、ハイ、ご道理さまで。」
と戯れながらお近はまた桑を採りに圃へ入る。それと引違えて徐に現れたのは、紫の糸のたくさんあるごく粗い縞の銘仙の着物に紅気のかなりある唐縮緬の帯を締めた、源三と同年か一つも上であろうかという可愛らしい小娘である。
源三はすたすたと歩いていたが、ちょうどこの時虫が知らせでもしたようにふと振返って見た。途端に罪の無い笑は二人の面に溢れて、そして娘の歩は少し疾くなり、源三の歩は大に遅くなった。で、やがて娘は路――路といっても人の足の踏む分だけを残して両方からは小草が埋めている糸筋ほどの路へ出て、その狭い路を源三と一緒に仲好く肩を駢べて去った。その時やや隔たった圃の中からまた起った歌の声は、
わたしぁ桑摘む主ぁ※(「坐+りっとう」、第3水準1-14-62、55-3)まんせ、春蚕上簇れば二人着る。
という文句を追いかけるように二人の耳へ送った。それは疑いも無くお近の声で、わざと二人に聞かせるつもりで唱ったらしかった。
その二
「よっぽど此村へは来なかったネ。」
と、浅く日の射している高い椽側に身を靠せて話しているのはお浪で、此家はお浪の家なのである。