일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

がん

雁

田中 貢太郎

田中 貢太郎의 雁(がん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,848자 · 8화면

아오조라 문고

と、己が今通って来た路に二人伴の人影がちらと見えた。彼は吃驚して其のまま鳥を懐へねじ込んで、急いで畑から出てそそくさと歩いた。懐からはみ出している大きな鳥は、力一杯に悶掻いて逃げだそう逃げだそうとした。

久兵衛の首には、女の身の代金を入れた財布の紐があった。彼はそれに気がついて隻手で其の紐を首から除け、それを雁の首に巻きつけて一呼吸に縊り殺そうとした。と、右の足の草鞋の紐が解けて左の足でそれを履んだのであぶなく倒れようとした。彼はしかたなく俯向いて紐を結んでいると、雁がまた大きな足掻をして懐から転げ出るとともに、抜毛をばらばらと落しながら其のまま飛んで往った。帯下に挟んでいた財布も抜けて鳥といっしょに空にあがった。

久兵衛はあわてふためいて両手を拡げながら、鳥の飛んで往く方に走って往った。雁は高くもあがらず苦しそうな羽づかいをして飛んで往った。久兵衛は夢中になって石を拾って投げたり、枝を拾って揮り廻したりした。

雁はやがて根上りと云う処まで往って、其処の小山の松林の上を越して、落ちかけた夕陽の光に腹を赤く染めてむこうの方へ姿をかくしてしまった。久兵衛は呆然としてつっ立った。