일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

あめのやまぶき

雨の山吹

山本 周五郎

山本 周五郎의 雨の山吹(あめのやまぶき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,433자 · 33화면

아오조라 문고

泣き黒子は顔をさみしくする、といわれるのに、汝生のは却って表情をやわらげるようにみえた。……縁談は初めのうち母が断わっていた、せっかく女の子ができたのだから、もう少し側に置いておきたい。というのである。自分の腹を痛めた子でなくとも、女親はやはり娘が惜しいのであろう。汝生はまた汝生で、

――わたくしちい兄さまのお嫁になりますの。

などと云ってけろっとしていた。そして、やがて母の気持が変りだすと、こんどは汝生が首を振るようになり、一生お母さまの側にいるのだ、などと云い張って、ずっと断わりとおして来たのであった。

「――そうだ、慥かに動木のことも原因の一つになっている」

仔細に思い返してみて、又三郎は独りそう呟いた。

「――身の上もよく似ていたし、あんなに好きで、姉のように劬り庇っていたのが、結局は不幸なみじめなことになってしまった、心のなかでは、おそらく自分の不幸よりも悲しく、辛いおもいをしていたに違いない」

世をはかなんだ汝生の気持が、又三郎はよくわかるように思えた。そして、こんなときもし母が実の母親であり、兄や自分が肉親であったら、あるいは独りで思いつめるようなこともなく、死なずにも済んだのではなかろうか。