후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆきたたき
雪たたき
幸田 露伴
幸田 露伴의 雪たたき(ゆきたたき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,132자 · 56화면
室隅には炭火が顔は見せねど有りしと知られて、室はほんのりと暖かであった。
これだけの家だ。奥にこそ此様に人気無くはしてあれ、表の方には、相応の男たち、腕筋も有り才覚も有る者どもの居らぬ筈は無い。運の面は何様なつらをして現われて来るものか、と思えば、流石に真暗の中に居りながらも、暗中一ぱいに我が眼が見張られて、自然と我が手が我が左の腰に行った。然し忽ち思返して、運は何様な面をしておれの前に出て来るか知らぬが、おれは斯様な面をして運に見せて遣れ、とにったりとした笑い顔をつくった。
其時上手の室に、忍びやかにはしても、男の感には触れる衣ずれ足音がして、いや、それよりも紅燭の光がさっと射して来て、前の女とおぼしいのが銀の燭台を手にして出て来たのにつづいて、留木のかおり咽せるばかりの美服の美女が現われて来た。が、互に能くも見交さぬに、
「アッ」
と前の女は驚いて、燭台を危く投げんばかりに、膝も腰も潰え砕けて、身を投げ伏して面を匿して終った。
「にッたり」
と男は笑った。
主人は流石に主人だけあった。これも驚いて仰反って倒れんばかりにはなったが、辛く踏止まって、そして踏止まると共に其姿勢で、立ったまま男を憎悪と憤怒との眼で睨み下した。